リフォームの進め方 - 耐震工事の流れ
1.調査
家屋内の各所をチェック!
小屋根・床下・基礎などの細かな調査を行います。約2~3時間くらいかけて隅々まで調べていきます。
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2.数値化
調査結果を元に様々なデータを算出します!
図面や調査表を元に壁の強さや家の重心などを計算していきます。
木耐強公認の木耐博士というソフトを使ってデータを入力をし点数をはじき出します。
入力例: 壁 モルタル=ひび割れあり、屋根 瓦=重い など
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3.診断
現在の家の耐震評価は・・・
計算をした数値を元に、家の評価点を求めます。この数値が今の診断をした家の評価点です。
0.53という評価点は“倒壊する可能性がある”というカテゴリーに入ります。
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4.補強計画
屋根を軽くしたり、壁を補強する等のプランニングをします。
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5.補強設計
地震に対して倒壊を免れるように補強案をプランした結果、評価点が0.53 ⇒ 0.71にあがりました。
0.7や1.0という評価点にすることで県の補助金対象になります。
毎年抽選での補助金になりますが、事前に役場などの建設課などで打ち合わせをして、申請をしていけば有利となることもあります。
市町村によって補助金がばらばらで、補助金対象人数も違うので、しっかりと僕たち耐震診断士が打ち合わせをする必要があります。
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6.耐震工事
プランを元に工事を進めます。
![]() 「壁つよし」という、木耐強認定の補強壁を取り付けています。 |
![]() 壁つよしを取り付けるにはこのような補強金物で補強をしていきます。 |
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![]() 「くるぴた」といって、基礎・土台・柱・といった重要箇所を連結してほぞ抜け防止金物を取り付けていきます |
![]() 「基礎きょうこ」といって、基礎のひび割れを専用のエポキシを注入して、これ以上ひどくならないようにする工事です。 |
耐震工事のメリット・デメリット
メリット
- リフォーム工事と兼ねて耐震工事をすることで、耐震工事の補助金の中にリフォーム工事の1部を踏まえて申請することができるため、リフォーム工事の金額が抑えられます。
- 屋根が軽くなったり、壁が強くなったりして、今後、住まれる方にとってすごい安心感が得られます。
- 補助金を使わなくても、よく使うリビングや寝室だけのワンルーム耐震も行える為、金額のご相談や補強したい場所に応じて工事ができます。
- プロの耐震診断士による診断なので、細かな調査と、アドバイスが可能です。
デメリット
- 補助金をもらうため評価点を対象点数まで上げたプランをすると、場合によってはお見積額がグンと上がってしまうのが現状です。
- 調査をしてプランニングやお見積り、という流れまでのお時間が早くても1ヶ月はかかってしまいます。