事例
屋根全体の状況です。
以前塗装をされていたそうですが、塗料の表面が捲れてきていてコケが付き始めていました。
俗に言うセメント瓦ですが、経年劣化で傷んでしまうと、なかなか塗装をすることが困難な状況になっていきます。
棟の状況です。
漆喰が雨風で剥がれてしまい、中の泥までも流れてきていました。
こうなると雨漏れの心配が出てきます。
今回は塗装のご提案はせずに、葺せ替えのご提案をさせて頂きました。
足場を組んだ後、棟をめくっていきます。
針金で棟が固定されているため、針金を切ってから棟をめくっていきます。
棟も・平瓦もめくった後、ルーフィングもめくっていきます。
このルーフィングは防水性の物でアスファルト系が貼ってありました。
夏にめくると、ねちゃねちゃでめくるときに職人泣かせの物です。
今回の葺せ替えのきっかけとなった、雨漏れの箇所の原因に詰め寄ります。
2Fのお部屋の真上あたりをめくって雨漏れの形跡を探っていきます。
3人・4人でじっくり調べてもなかなかこれと言った形跡が見られず、悩んでいました。
所がある職人さんが、これが怪しいと言ったのです。
それが次の写真です。
棟の下地の所にうっすら染みが見られました。
たぶんですが、棟の漆喰が取れて、中の泥が洗われてしまい、雨風強い時に巻き込んで屋根に染みてきたのでは・・・と言う結果になりました。
当初は、下地が腐っていて、、、と思っていたのですが案外しっかりとした屋根下地だったので、一安心です。
明日からは針葉樹合板を重ねて貼っていく工事に取り掛かります。